こんにちは!
残暑が厳しく台風に脅かされる日々も過ぎ、ようやく秋らしい気候になってきましたね!
今年2019年のディズニーハロウィーンも残すところあと二週間。
高気温によるキャンセルの心配が無くなった一方で、秋恒例の雨によるキャンセルの心配が続き、全く心が休まりません。笑
さて今回は、昨年初登場してからずっと大人気の『スプーキー”Boo!"パレード』の細かく深いこだわりを、今回は音源と現地での違いに着目してお届けしたいと思います。
Contents
スプーキー”Boo!"パレードの深いこだわり
昨年の2018年度版から、パレードの大まかな部分は変えずに、一部の音源や細かい部分で大きく進化を遂げた今年2019年版スプブ。
その中でも、音源のみではわからない、現地になんども(!!!!)足を運んだからこそ気づける、非常に細かで深いこだわりについて詳しく解説したいと思います。
逃げる時の声
パレード停止後、ダンサーさん(ゴースト達)登場するタイミングで、キャラクターたちは一瞬正気に戻りゴースト達から逃げ惑うシーンがあります。
さて、ここで逃げている時の音声=声は、音源では全部のキャラクターの声が混ざって録音されています。
一方、現地では各キャラクターのフロートから、各フロートにいるキャラクターの声のみが聞こえてきます。
例えば、グーフィ&プルートのフロートからはグーフィーの恐れおののく声と、怯えたプルートが発する警戒を促すような唸り声も聞こえます。
また、ミニー&クラリスフロートからはガールズ二人の可愛らしい悲鳴が聞こえます。
その中でも特に怪しい(不審な点がある)フロートは、先頭のマックス・ヒューイ&ドゥーイ&ルーイ・クララベル&ホーレスのフロート。
おそらく甥っ子3人(ヒューイ&ドゥーイ&ルーイ)の誰かなのですが、
「いやだああああーーーーーっっっっ!!」
と叫んだ後に
「あっはっはっっーーーーーー!!」
と明らかに笑っているとしか思えないような声が聞こえます。
これ、かなり不審です…。
一体彼らには何が起きているのでしょうか……。
「Ahh〜〜!スプーキー!!♪」
停止バージョンのクライマックス、ゲストのゴースト化が成功したあとの部分です。
キャラクターとゴースト達が皆で、まるでゲストがゴーストになったことを祝うかのように激しく歌うシーンがありますが、ここの「スプーキー!!♪」と言う歌詞の部分が音源と異なる部分になっています。
これも先ほどの逃げる時の声と同様、現地では各フロート毎のキャラクターの歌声を聴くことができるのです。
この部分に関して、個人的にオススメのフロートは、ミニー&クラリスのフロート。
クラリス、というキャラクターはもともと、『リスの音楽合戦』(1952)に登場するナイトクラブの歌姫であるため、パークのショーに登場する時はその”歌姫”要素を存分に生かしていることが多いのです。
今回のパレードでは、この部分において彼女の歌声を存分に味わうことができます。
ミニーが可愛らしく歌うのに対し、しっかりとビブラートを利かせ、音程にもアレンジが加わった彼女の歌声はぜひ聞いて欲しいなと思います!
ゴーストに未来はない
これは、スプブ2019公演当初からよくSNSで言われていたことです。
パレードは停止バージョン終了後、トゥモローランドを通りトゥーンタウンに向かいますが、プラザを出てトゥモローランドに向かう橋に差し掛かった瞬間、ゴースト達に異変が起こります。
そう、いきなりガクンッと完全に生気を失い、ぐったりと動かなくなってしまうのです。
これ、生で見たときに衝撃が強い度No.1です。本当。
これはいろいろな方が考察を巡らせていますが、個人的に気に入っている説は『ゴースト達に未来はない』というもの。
ゴースト達はすでに命がない存在であり、当然未来などあるはずもない。それゆえ、未来の世界をモチーフにしたトゥモローランドでは活動ができないのではないか…。そういえば、各フロートはアトラクションモチーフだけど、トゥモローランドのフロートだけ存在しない…。
といった具合です。笑
ちなみに彼らは橋を越えてトゥモローランドに完全に足を踏み入れた瞬間復活します。
なので、この説が正しいとすると、じゃあなぜ彼らは復活するのか??…と突っ込まれてしまいますが…。
うーん。
Newファンタジーランド作ってる最中だし、あのパレードルートだけトゥモローランドじゃないんじゃない?(適当)
…とまあ、なんにせよこちらにものすごく考察させてくれる深いこだわりです。いろいろ考えると本当におっそろしいパレードです。(褒め言葉)
ところでこの橋の上で、一人(一匹)だけ力尽きてない人(犬)がいるんですけど、あれはどういう………
トゥーンタウン♪のセリフ
パレードの停止バージョン終了後の音楽についてです。
今年から、グリムグリミングゴーストのアレンジとトゥーンタウンのアレンジが追加されており、トゥーンタウンのアレンジの曲に乗せてキャラクターのセリフも追加されています。
この、キャラクターのセリフが問題なのです。
音源を聞いていると、例えばドナルド&デイジーのフロートでは、
「ドナルド、私こんなところに来てみたかったの…!!」
「あわわわーーーっ!」
という言葉が聞こえますが、現地の停止位置で見ていると、
「ドナルド、ゴーストの歌、一緒に歌いましょう!!」
「歌おう!」
という言葉になっています。
さてこれはどういうことでしょうか。
なんと、パレードがプラザ〜トゥモローランドを進んでいる時と、トゥーンタウンに差し掛かった時とで聞こえる言葉が違っているのです。
そして、それぞれのセリフの構成は
【プラザ〜トゥモローランド】
→”ゴーストの歌”についての会話
【トゥーンタウン】
→”ゴーストの街”についての会話
となっています。
先ほどのドナルド&ディジーに置き換えると、音源がトゥーンタウンで聞こえるもの、私が現地で聞いた方がプラザ〜トゥモローランドで聞こえるもの、というわけです。
つまり、音源には前半3台のフロートがプラザ〜トゥモローランドで聞こえる会話、後半3台のフロートがトゥーンタウンで聞こえる会話が収録されている、ということになります。
ところで。キャラクターたちのセリフは、トゥーンタウンの音楽「Welcome to Toontown」に乗せて語られています。ということはすなわち、彼らの言う『ゴーストの歌』って、「Welcome to Toontown」のことになるのでは…?
さらに後半、トゥーンタウンに到着したあたりから聞こえるセリフを考えると、彼らの言う『ゴーストの街』って、トゥーンタウンのことだよね…??
彼らはもはや自分たちの街がわからなくなってしまっているのでは…。
プルートの鳴き声
パレード終了後、恐ろしい雰囲気にアレンジされたグリムグリミングゴーストに乗せて、ゴーストホストが語りかけます。
「今日から仲間になったゴーストたちよ。また、お会いしましょう。そう、ゴーストの世界で!!」
さて、音源を聞いているとこのセリフの直後に完全に怯えきったプルートの鳴き声が聞こえます。
なぜプルートは鳴いているのか。なぜプルートだけなのか…
と謎と考察が付きないこの部分ですが、なんとプラザ〜トゥモローランドでは、このプルートの鳴き声が聞こえないのです。
つまり、プルートの鳴き声が我々に聞こえるのはトゥーンタウンのみ。
これは一体どういった事実を示しているのでしょうか…。
謎と深いこだわりの最恐パレード
以上が現地でのみ知ることのできるこのパレードの深い部分、特に今回は音源との違いに注目して紹介しました。
パレードの音楽(とセリフ)のみを切り取ってもここまで深いこのパレード。
パレードそのものの内容、そしてその深すぎるこだわりはまさしく『最恐のパレード』と言っても差し支えないでしょう。
残りわずかとなった今年のハロウィーンですが、最後まで目一杯満喫しましょう!