【ネタバレ感想】2020年公開の映画『ドクター・ドリトル』のあらすじと結末。低評価になるのには訳がある。

こんにちは、yu-です!

本日は昨年2020年6月に公開されたばかりの比較的新しい映画『ドクター・ドリトル』がPrimeVideoで見放題配信が開始されたため見てみました。

 

感想は?というと、はっきり言ってつまらない。

要素としては非常に面白く、ワクワクする要素が詰まっているだけに残念だなあ、という印象でしたね。。

 

…とまあ出だしから思いっきり酷評してしまいまいしたが、今回の記事ではこの映画『ドクター・ドリトル』についてあらすじとネタバレ感想をお届けします。

 

 

作品情報

 

公開年 2020年
上映時間 101分
原題 Dolittle
スタッフ 監督:スティーブン・ギャガン
製作:ジョー・ロス 、ジェフ・キルシェンバウム、 スーザン・ダウニー
おすすめ度

 

主演はロバート・ダウニー・Jr.

なぜこの作品を個人的に知っていたか?というと、主演がロバート・ダウニー・Jr.だったからにほかなりません。

 

 

ロバート・ダウニー・Jr.は、マーベルアベンジャーズシリーズにてアイアンマンことトニー・スタークを演じた名俳優。

 

この人が演じるなら見てみようかな?と思った、というのが映画を見た一番の動機です。

 

この作品は、ダウニー・Jr.が自身の“親としての想い”を込めて製作総指揮も担った、彼にとって“とても大切な作品”。

またスタッフ陣には「アリス・イン・ワンダーランド」「マレフィセント」の面々が名を連ねるなど、かなり力を入れて制作されている作品です。

 

それ故にそこそこ期待値高めで見てしまったのです。…が。😅

 

あらすじ

 

名医ではあるが変わり者で、動物と話せるドリトル先生は、世間から遠ざかり、さまざまな動物たちとひっそり暮らしていた。
しかし、若き女王が重い病に倒れたことを耳にしたドリトル先生は女王を救うことができる唯一の治療法を求めて、頑固なオウム、臆病なゴリラら個性的な仲間たちと伝説の島へと出発する。
冒険を続ける中で、先生の過去、国を揺るがす陰謀など、さまざまな事実が明らかとなっていく。

 

【ネタバレ感想】面白い要素は盛りだくさんだが設定が多すぎて△

 

面白い、面白くなるよな要素はものすごく多い映画です。

 

なんですが、どうにもこうにも今ひとつ。

微妙に感情移入もできず、微妙にハラハラ・ドキドキもせず、微妙に盛り上がりに欠ける…、といった具合。

 

そんなこの映画について、物語の流れに沿ってもう少し掘り下げていきましょう。

 

①ドリトルとトミーの出会い

 

動物と話ができる医者・ドリトルは妻のリリーとともに女王によりプレゼントされた広大な庭でたくさんの動物達とともに暮らしていた。
ところがある日妻リリーは航海に出かけて命を落とす。
悲嘆に暮れるドリトルは固く門扉を閉ざし、世間から身を引いてしまうのであった。
数年がたち、ドリトルの庭に少年トミーがやってくる。
また時を同じくして女王の娘レディ・ローズが、女王が危篤である旨をドリトルに告げる。
そしてドリトルは嫌々ながらも、病気の女王を治すため宮殿に向かうのであった。

 

ドリトルの庭、綺麗!

一歩塀を超えれば、底にはキリンやしろくまが歩き回る。

そしてそんな動物たちに囲まれて自宅に引きこもるドリトル先生はもはや人間と言うより動物に近い存在です。

 

この世界観自体はとってもファンタジー味溢れて素敵なのですが、設定の情報量がとても多いんですよね。。

 

このシーンで登場した設定だけでも、これだけの量があります。

 

設定

  • ドリトルは動物と話すことができる
  • ドリトルは人間と動物の両方を見ることができる名医である
  • かつて女王を救った事により広大な土地を与えられた
  • 動物病院として活躍していた
  • 妻が冒険に出たまま亡くなった
  • 悲しみに暮れて門を閉ざしている
  • トミーは動物を殺すことができない少年である
  • トミーはドリトル先生の姿に惹かれる
  • 女王が危篤である

 

…こんなところ。

状況説明だけでお腹いっぱいですね。

 

この上、たくさんの動物達が登場し、さらに主要な動物達はそれぞれのキャラクターも引き立てて描かれるため、

 

えーっと、ゴリラのちーちーが臆病なキャラクターで、オウムのポリーが……??

 

…ともう頭の中はパンパンです。

 

ついていけるけれど、ついていけていない感じがするんですよね。

 

②女王への謁見と冒険の始まり

女王の様子を見たドリトルは、女王を救うには実在するのかどうかすらわからない伝説のエデンの島にあるというエデンの樹の実が必要であると語る。
そしてドリトルと動物たちはエデンの島を目指して航海を始めるのだった。
トミーも動物たちの力を借りて、ドリトルの船に乗り込み、ドリトルの弟子としてともに旅立つのであった。

 

いやいやながらも女王の住む宮殿にたくさんの動物達とともにハデに登場したドリトル。

女王の前でも、いきなり水槽に顔を突っ込んでタコと話すなど、なかなかぶっ飛んだ姿を見せてくれます。

 

…これも、元々ドリトルが少し変わり者である、という情報を持っていればああ彼らしいなあ、となるのかもしれませんが、

申し訳ないがこちとら初めてみてるのですよ。

 

故に、「いやいきなり何しとんねんお前!?」と思ってしまうのは仕方ないのでは。。

 

ここのシーンでもさらに設定が追加されたためここでもまとめておきます。

 

設定

  • 体に毒になる植物がある(女王危篤の原因)
  • 実在するのかが怪しい”エデンの島”と”エデンの樹”という物がある
  • ドリトルは少し変わり者である。

 

特にエデンの島については、いきなり会話に出てきて、皆「あああのエデンの島か…、そりゃきつい…」みたいなリアクションをするのですが、見ているこちらは置いてけぼりです。。

 

③航海と海賊島

ドリトル、トミー、そして動物たちは帆船でエデンの島への地図が書かれた亡き妻リリーが残した手記を手に入れるため、かつての故郷である海賊島へ向かう。
ところが彼をライバル視する医師のブレア・マッドフライに襲撃され窮地に陥るが、クジラのハンフリーの助けを得て、なんとか海賊島へ到着する。そこはリリーの父ラソーリが治める島。
リリーの手記は彼が形見として厳格に守られていたためドリトルとトミーは忍び込んで盗もうとするも失敗。
最終的には手記を盗み出すことに成功するも、マッドフライによって手記は奪われ、船も鎮められてしまった。
意気消沈する一行のもとにラソーリが姿を現し、「お前を殺したいが、娘への愛がそれを邪魔する」と刃を収め、船をも譲ってくれ、一行は改めてエデンの島を目指して進路を取るのであった…。

 

うーーん、長い!!

サクッとこのシーンの要約を書くことを信条としているのですが、どうしても長くなってしまいます。

 

それもこれも、やはり途方もなくぶっこまれる設定の多さによるもの。

 

もう1シーン1シーン、

 

えっ、そうだったの!?

 

みたいなことが次々ぶっこまれるので、だんだん何も感じなくなってきました。笑

 

設定

  • マッドフライがドリトルを敵視していること
  • 女王を倒そうとする勢力がいること
  • ドリトルがクジラと話すこともできること
  • 亡き妻リリーは海賊島のボスの娘であったこと
  • かつてドリトルたちが海賊島に住んでいたこと
  • ドリトルが昆虫と話すこともできること
  • リリーがエデンの島を目指していたこと
  • リリーとの結婚にその父が反対していたこと

 

ラスト、リリーの手記を奪われ、船を壊され八方塞がりかと思いきや、ドリトルを憎んでいたはずのラソーリが娘への思いゆえに複雑な心境ながらも船を譲ってくれることに。

 

このシーンも、ラソーリとリリーの関係がせめて映画の序盤に語られていればもう少し感情移入できると思うのですが、なんせこちらはついさっき知ったばかりなのですよ。

 

故にそんな泣かれましても、ついていけないんですよね…😅

 

もっとラソーリとリリーの物語を詳しく知りたかったよ。。。

 

④エデンの島での冒険

エデンの島についにたどり着いたドリトルたち。
島の奥にたどり着くと、そこにはドラゴンがいた。
ドラゴンを前にエデンの樹を見つけることができなかったマッドフライたちを尻目に、ドリトルはドラゴンと会話し徐々に心をひらいていく。
その後ドリトルたちは皆で力を合わせてドラゴンの体を救い、お礼にエデンの実を手に入れる。
そして彼らは急いで女王のもとに帰還。
見事女王は救われ、ドリトルはかつてのように門を開けてトミーとともに動物病院を再開するのであった。

 

ドラゴン!?

あ、そうきますか!!!笑

 

更にはドラゴンの体を皆で治療しちゃうし、それでハッピーエンド!というのも、これだけ??と拍子抜け感があります。

 

確かにドラゴンが登場するシーンは迫力的ですし、見ごたえはあるのですが、

あまりにも唐突すぎるんですよね。。

 

設定

  • エデンの島は実在するし、エデンの樹も実在する
  • ドラゴンと話せることは珍しいことらしい
  • そもそもドラゴンの存在自体珍しいらしい

 

最終的にはハッピーエンド。
まあハッピーエンドなのは良いことですね。←

 

設定が多すぎる

 

さて何度も述べてきたように、この作品の欠点は設定が多すぎること。

多すぎるがゆえにそれぞれに対する扱いがあまりにも雑。

 

たとえば、ラソーリとリリー、そしてドリトルの関係。

これだけで映画一本できるくらい、ユニークな設定ですよね?

のはずなのに本当にサクッと説明されて、サラッと終わってしまいます。

 

また、ラストに登場したドラゴン。

いやドラゴンが要るだけでもう大事件なんじゃないんですかね??あまりにも淡白すぎやしませんか?笑

 

これら故に、全体的に淡々と物語が進んでいるようにしか見えず、「結局何がしたかったんだろう」と思わずにはいられません。

どこが主題だったのでしょうね?

 

これが、盛り上がりに欠けるとした理由です。
どこかに焦点を絞って描けばよかったのに…と思わずにはいられません。

 

ドクター・ドリトルはここで見れる

 

『ドクター・ドリトル』は現在「Hulu」と「Amazon」にて見放題配信されています。

 

【まとめ】暇つぶしにはなるかも?

 

さて今回の記事では、2020年公開の映画『ドクター・ドリトル』についてネタバレ感想をお届けしました。

 

物語でなにがしたかったのかもよくわからず、盛り上がる楽曲が使用されているわけでもなく、終始平坦な気持ちで没頭すること無く終了してしまったこの作品。

 

今回はかなり酷評していますが、映像は流石最近公開だけあって非常に綺麗でした。

 

海のシーンは爽快感を味わえたりします。

そのため、BGMとして暇つぶしに見るのにはちょうどよいのかもしれません。

 

面白い要素はたくさんあるだけに残念な作品でしたね。。
もっとここがこうなら!と見ている最中に思わずにはいられませんでした😅

 

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